HUAWAY Mate View 28.2インチ 3840*2560pixelの3:2モニターの話

昨年購入し,半年ほど使用してきたHUAWAY Mate Viewのレビュー記事になります.

結論から言うと,クリエイター向けとしては想像以上に良い商品でしたので,私としては満足しているのですが,もしゲームや映画などの用途にと考えている場合はオススメはできないです.その理由を紹介してきます.ただこちらに書いている理由はあくまで私のケースですので,もしMate View購入で迷っている方の参考にでもなればうれしいです.

目次

仕様について

1. 28インチ 3840✖2560pixel 3:2というアスペクト比

最大の理由はこれにつきます.以前からこのアスペクト比の4Kモニターを探していました.最近のラップトップでは16:10や3:2のモニターサイズのものが出てきているのですが,なんとHUAWAYは何を思ったかデスクトップ用で3:2の4Kモニターを出してくれたんですよね.解像度は3840*2560pixelです.

なぜ縦2560pixelにそんなに固執していたのかと言うと,私は動画編集,3DCG制作,プログラミングといったクリエイターよりの作業を行っているのですが,特にAfter EffectsとPremiere Pro,VS Codeではもう少しだけ縦の表示領域が欲しかったのです.After Effects,Premiere Proであれば表示するレイヤ数,VS Codeでいえばもう数行先のコードが見たい…といった感じです.この縦のスクロールが私的にはけっこう煩わしくて,あとちょっと見たいを満たしてくれるのが16:9よりも縦に400pixel多い3:2モニタなのです.

たったそれだけと思うかもしれませんが,いざ使ってみると縦+400pixelの威力たるやかなりのインパクトがあります.公式サイトにあるように,16:9と比較して最大18.5%もコンテンツ表示量が多くなります.これまであとちょっとのためにスケーリングしたりスクロールしていた作業が軽減されるので作業しやすいです.もちろんレイヤー数が多くなればスクロールは必要になってきますが…

Mate View正面

2. グレアパネルと高い色精度

液晶パネルはIPSを採用し,視野角は十分です.グレアパネルなので,照明が不必要に映り込んでしまうこともありませんので,作業に集中できます.

表示色は10bitカラーに対応し,DCI-P3カバー率98%,sRGBカバー率100%で申し分ない広色域表示を実現してくれます.キャリブレーションは出荷時に行っているようです.コントラスト比1200:1,輝度500cd/平方メートルで鮮やかな発色でクリエイティブ作業においても問題ないでしょう.

HDR400をサポートしており,リフレッシュレートは最大60Hzとなっています.リフレッシュレートについてはクリエイティブな作業ではほぼ問題ないものの,ゲームをする場合には少し物足りないでしょう.

3. 見た目

デザインはかなりシンプルにまとまっていて,不要な要素があるような印象はありません.しかしチープな印象ではなく,上質なミニマルデザインのような仕上がりになってます.ベゼルはかなり狭く,94%が表示領域となっています.また,モニタ自体の厚みは9.5㎜弱と非常に薄くなっています.アームも同様に薄いため,かなりスタイリッシュな見た目になっています.

しかしモニターアームには非対応で,またスタンドアームにピボット機能もありません.ここは賛否あるかもしれません.

横から かなり薄型

4. スピーカー & デュアルマイク

スタンド側に内蔵スピーカーが備わっていて,音質は意外と良いです.

ノイズキャンセリング機能付きデュアルマイクも内蔵しています.

5. インターフェイス

ディスプレイ側ではなく,アームスタンド側についている特殊な仕様です.

  • 電源用USB-C:1つ
  • 画面出力&充電出力用UCB-C :1つ
  • HDMIポート :1つ
  • miniDP:1つ
  • USB-A:2つ
  • イヤホンジャック:1つ

となっています.しかしHUAWEIのサイトではHDMIではリフレッシュレートが50Hzになるようです.

アームスタンにあるインターフェイス

まとめ

3:2のアスペクト比による作業領域の拡大

縦に作業領域が400pixel大きいと28インチでも十分な領域を感じます.以前のモニタが31.5インチ16:9だったので実質小さくなったのですが,作業は逆にしやすくなりました.

やはりAfter Effectsなどの動画編集ソフトで縦がもう少し欲しいと思っていたので,この点はとてもいいと思っています.

次の画像はMate ViewでCinema 4Dを作業中.タイムラインウィンドウをある程度広げてもエディタはそこそこ広るとれます.

Cinema 4D Mate Viewで作業中

下の画像は31.5インチ4Kモニタでの作業画面.横には広いけど,縦が欲しくなる理由分かるでしょうか..

充電できる

映像出力用のUSB-Cは最大65Wの充電用とでも使用できるので,ノートPCやモバイルデバイスを充電することがでくのも良かったです.

見た目がシンプルで好み

余計なデザインが無いのもかなり気に入ってます.メーカーロゴは背面にあり,前面は本当にすっきりしています.最高です.

無線接続による投影機能は使う人が分かれそう

自分が購入したのは無線接続でWindowsノートPCを投影可能なモデルです.Macの無線投影はサポートしていないので注意してください.スマートフォンの投影も出来るのですが,これは自分は使わない機能かなと思います.

無線接続機能が不要なら価格の安い有線接続のみのHSN-CAAモデルで良いですね.

ゲームや映画鑑賞には不向き

3:2では仕方ないですが,映画を見ると上下の余白がかなり気になります..

また,HDMIによるリフレッシュレート制限もあってゲームコンテンツには向いていないでしょう.

以上の理由からクリエイティブな作業以外の用途で検討している場合には不向きな製品であると思います.

自分としては必要要件をすべて満たしたモニタで大満足

  • 3:2による作業領域
  • 4K解像度
  • 広い色域
  • HDR

以上の点で自分としては十分な機能を満たしているで購入して良かったです.もし3:2モニタでクリエイティブな作業がメインの方であれば,一度実物をチェックしてみると良いと思います!

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