テイクシステムを活用してみる

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CINEMA4D R17からの新機能,テイクシステム.

プロジェクトの様々なシーンや設定などを一つのファイルで管理できるようになります.

テイクシステムを使うと,一つのプロジェクトファイル内でテイクを切り替えただけで,あたかも別のファイルに切り替わったかのような動作をさせることが出来ますし,またそれを1つのファイルで管理できます.

メインテイクをベースに,派生する子テイクを作ることで,同じモデルに対して違うマテリアルを適用したり,レンダリングするオブジェクトを変更することが容易になりました.それぞれのテイクに異なる設定をすることで,テイクを切り替えるだけであたかもシーンが切り替わったかのように管理することが出来ます.

例えば…ですが,パースでは,

【車】
・配置や,車種,カラーをテイクごとに設定し,瞬時に切り替えが出来るようにしておく.

【外壁材】
・テイク1でテイク2で異なる外壁材を適用することで,切り替えが容易となる
・外構パーツをテイクごとに設定しておくことで,テイクを切り替えるだけでシーンを
まるごと変更することが出来る.

【ライティング】
・テイクを切り替えるだけでシーン内のライティング設定を変更できる.

【家具】
・テイクごとにレンダリングON OFFを指定しておけば,テイクを切り替えるだけで家具や
マテリアルなどを変更できる.

などでしょうか.

テイクは子テイクを持つことができるので,テイクをさらに細分化し,プロジェクトを一元管理することが可能です.
しかし,むやみに巨大で複雑なテイクを作ることは逆に管理性を損なうことにもなるため,慎重に構築する必要があるかと思います.

何をどのテイクで管理しているのか,把握できる範囲でしましょう..

レンダリング設定やカメラアングル,オブジェクトやマテリアルをテイクごとに設定できたり,テイク内にグループ(オーバーライドグループ)を作成し,まとめてレンダリングのON OFFを設定したり,コンポジットタグやテクスチャを適用することも出来ます.

オーバーライトグループのテクスチャタグは投影法などを個別に設定できないので,テクスチャ画像のあるマテリアルをオーバーライドグループへ適用する場合は要注意です.

以下のシーンでは,テイクを切り替えるだけで,カメラ,昼と夜の環境,ライティング,レンダリング設定がごそっと入れ替わります.

メインテイクが昼で,night sceneを別テイクにしてあります.

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ボタン一発です.夜用にさらに子テイクを作成し,ライトカラーや設定を変更したテイクをつくることも可能です.

別ファイルにすると,オブジェクトを新たに追加した時など不便ですね.

夜用レンダリングのためにライトグループにレンダリングON OFFをしたり,空オブジェクトを切りかえたりする必要はなく.夜用,昼用とテイクを最初に構築しておけば.切替が非常に楽だと思いました.レンダリング設定も昼用,夜用とテイクを切り替えるだけです.この程度では手動でもさほど問題ないのですが,さらに複雑なシーンであったり,家具が入れ替わったり,室内のマテリアルもまとめて変更したり,といったケースでも非常に有効であると思います.

レイヤの設定をテイクごとに設定することもできます.

異なるアニメーションもテイクごとに管理できます.

全てのテイクをまとめてレンダリングすることもできます.

注意点

オブジェクトの削除は追加は選択中のテイクに限らず,全てのテイクに反映されるので,レンダリング表示のON OFFで管理します.
テイク選択中に,このテイクでは必要ないなと思ってオブジェクトを削除しないように気をつけましょう.

サブディビジョンサーフェイス,頂点ウェイトはテイクごとに設定できない.

上手く活用出来れば,ワークフローの効率アップの助けになることは間違いないでしょう.

テイクシステムは非常に便利なのですが,親と子の継承の挙動やその他のコマンドの役割をマニュアルをよく読んで把握しておいた方が良いと思います.(出来る事,出来ない事もあるため)